おぬしらやるのぉー

お題「わたしの仕事場」
列車

車内

数年前、ドイツ出張でプラットリングからフランクフルトへ西へ４００ｋｍほど列車で４時間かけて移動した。ビジネスクラスの個室には、4名ほどのスーツを着たビジネスマンが一緒にいた。時折、英語でも車内アナウンスが流れるが、早くて何言ってるか聞き取れない。

こういう時は、スマホで位置をチェックするのだが、電波が弱くうまく動かない。メールのチェックをしようとしても、受信すらできない。なんてこった、とんでもない田舎を走っているらしい。イライラしていると、何やら周りのビジネスマンが、にやにやしているような気がしていた。

途方に暮れて諦めていて、、、到着予定の時間になる頃、車内アナウンスでフランクフルトと言っているのだけが聞こえた。

その瞬間、同席していたビジネスマンが、一斉に鞄の中から、パソコンや携帯電話、通信端末、電源コードなどを出してセッティングしたかと思ったら、ものすごいスピードでメールの処理をしていく。

あっけにとられていたが、遅ればせながらメール受信してみると、、、これまでは何だったのというくらい快適に受送信ができる。やっと、他のビジネスマンが、これまで、くつろいでのんびりしていた理由が、分かった。

日本の鉄道は通信環境の面でも素晴らしく、日常この快適さに甘え過ぎている気もする。ドイツのビジネスマンの仕事へのメリハリのつけ方と集中力は見習う事が多いと思った。

やはり、日本人の出張では、ドイツでの移動は、車か、飛行機が無難と思う。